魔術学会の愛 アサーニ・フリーブーター著
Book
実際に合った出来事をもとに構築。
アサーニ・フリーブーターは、二匹のパルキャットと妻のザリナとともに、オポック山脈で生活していた。彼女は、パリア共和国統一魔術学会の元監視者で、職務での実際の経験をもとに、「魔術学会の愛」を執筆した。魔術学会から円満引退した後、処女作「アダーの襲撃」を出版し、パリアの文学界で一躍有名人となった。趣味は、ロッククライミング、ハイキングとパン作り。
(ページをめくっていると、特に興味深いチャプターが目に止まった。)
チャプター32:選択
ザニラは向こう側に立ち、耳を立てていた。私の手は、その耳を触ろうとして震えていた。今までも多くやったことだ。もしかすると、尻尾がピクピクと動くかもしれない。瞳が広がるかもしれない。ヒゲが体を震わすときに一緒に動くかもしれない。だが、今はその時でないとわかっていた。チェスト彼女がグリマルキンの大砲を手に持ち、私が胸に魔術学会のバッジをつけている今ではないと。
「まだなんとかなる」私は言ったが、彼女の手に力が入った。引き金を引くだろうか?一度も彼女のことを愛したこともない組織のために、私達が一緒に過ごしたことをすべてを彼女は終わらせるんだろうか?…私ならどうだろうか?
「本当?」ザニラは聞いた。「あなたの仲間は許すの?私の仲間は?私達は敵なのよ、ナーサイ。もし撃たないと―」大砲を高く持ち上げ、私の後ろにある船を狙った。私は自由になれない。私の借金はどんどんと膨れ上がる。姓だって手に入らない」
「誰が決めた?魔術学会、カルテル…そいつらは、我々から家族の名を奪った。だが、誰が自分自身で決められるものでないと決めたんだ?止めるものはないだろう?」求めているのは彼女と通じる術だ。彼女に、今は目の前に引かれた道を進む必要はないと伝えるのだ。自分は唇を噛み、握っていたルーンストーンを下ろした。煙が砦の遺跡から流れて自分たちの間に押し寄せて、視界をぼんやりとさせている。自分は一歩前に進み、両手を伸ばした。手の間にあるのは何もない空間。だが、彼女を抱きしめたい気持ちでいっぱいだ。
「助けになろう。魔術学会なら助けられる」
「どうやって?」ザニラの声は震え、大砲を握る力が弱まる。自分は彼女のスペースへと一歩進み、抱きしめた。顎を彼女の頭を飾る柔らかい毛皮の上に乗せた。
「簡単だ。ただ君を愛させてくれればいい」
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